21番染色体特異的マーカーの分離とそのSTS化

東京大学医科学研究所ヒトゲノム解析センター

榊 佳之

目標

 21番染色体はヒト最小の染色体でダウン症やアルツハイマー病などと関連した遺伝子が存在します。我々はこの染色体の全遺伝子の分離を目標に,

以上の4段階に分けて研究を進めています。

成果

 各々のクローンとゲノムの制限酵素地図との対応を図るため,合計44クローンを分析拠点として選び,

これは21番ゲノムの2〜3倍量に相当します。現在,分析拠点となるP1クローンの一部について整列化を始めています。

図の解説

21番染色体上にマップされた Not I, Sfi I のリンキングクローン


参考文献

榊佳之他 : ヒト21番染色体の解析 (1993) 蛋白質核酸酵素増刊「ゲノム解析研究」38, 260-267.

Chumakov, I. et al.: Continuum of overlapping clones spanning the entire human chromosome 21q(1992) Nature 359, 380-387.