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KEGG とは

KEGG (Kyoto Encyclopedia of Genes and Genomes) は1995年初め、まだヒトゲノムの本格的なシークエンシングが始まる以前に、ゲノムと生命システムをつなぐリソースを世界に先駆けて開発することを目的として、京都大学化学研究所の金久研究室で誕生したデータベースプロジェクトです。コンピュータ化が遅れている高次の知識をパスウェイマップや機能階層分類として集約し、これを用いた計算処理 (マッピング) により、ゲノムをはじめとした大量データの生物的意味解釈を可能としたことで、ゲノム解読の最先端のリソースとして国際的に広く利用されています。2002年以降は東京大学医科学研究所の金久研究室でも開発を分担し医療や創薬への応用分野も開拓してきました。

KEGG の最もユニークな点は、高度な計算処理とともに、人手による知識集約作業を行っていることです。これは多くの関連論文にある知識をまとめる作業、すなわち総説を書くような作業ですが、文章で表現するのではなく、分子レベルでコンピュータ処理できる表現(パスウェイマップ、階層リスト、メンバーシップリスト)にしている所に特色があります。散在する多様なデータをコンピュータ処理で統合し提供しているデータベースは多数存在しますが、品質の評価無しに集めれば利用者に評価の負担を与え、また誤った情報を与えることになりかねません。高品質の知識集約と統合化を行ったことで、KEGGは国際的な信頼を得ることができたと考えています。
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